2025-12-09
歌舞伎と冬の食
12月は京都の師走の風物詩、南座の「吉例顔見世興行」が行われます。
顔見世(かおみせ)は、歌舞伎において毎年行われる興行で、江戸時代から続く伝統的な行事であり、役者の交代後に新しい顔ぶれを観客に見せる最初の公演です。劇場の正面には、役者の名前が書かれた独特の書体(勘亭流)の看板「まねき」が上がります。
期間:2025年12月1日(月)~25日(木)
昼の部 午前 10時 30分 ~
夜の部 午後 4時 30分 ~
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また、寒くなると恋しくなるのが「湯豆腐」です。南禅寺周辺は湯豆腐発祥の地とされており、多くの名店があります。
湯豆腐は、もともと南禅寺の精進料理として振る舞われていたものが起源です。昆布出汁で温めた豆腐を、醤油ベースのタレと薬味で食べるシンプル極まりない料理ですが、京都の良質な水で作られた豆腐の味は格別です。順正や奥丹といった老舗は、美しい庭園を眺めながら食事ができるため、体験としての価値も非常に高いです。